留学生のホンネ

日本のエマワトソンになりたい。フェミニズムについて学んだ留学生活

-「⽇本及び世界の⼥性⽀援・ジェンダー平等の実現に携わりたい」-

こう語るのは現在慶応大学環境情報学部4年、昨年までオーストラリアのシドニー大学へ一年間留学していた、戸谷 知尋さん。

今回の留学で「フェミニズム」や「セクシャルコンセント(性的な同意)」についてそのような知見を得ることができたのか。留学知恵袋編集部がインタビューをさせて頂きました。

プロフィール
1995年生まれ。埼玉・川越市出身。慶応大学環境情報学部4年在学中。2017年にオーストラリアシドニー大学へ1年間の交換留学。「ポルノ女優にはどういう人がいるんだろう?」という疑問をきっかけに「セクシャリティー」や「ジェンダー」、「フェミニズム」へ興味を持ち学術的な面を学ぶため留学。

留学知恵袋編集部(以下:留学)
今回のテーマは日本人的な感覚だと少し切り込んだ内容になりますが…(笑)、まずは簡単な自己紹介をお願いします!

戸谷 知尋さん(以下:知尋さん)
生まれも育ちも埼玉の川越です。中高女子校出身で、より視野を広げたい思い、大学は慶応大学に入学しました。エスカレーター式の高校に通っていたため、周りの同級生の多くはそのまま付属の大学へと進学しました。

なので、私の周りで地元を離れた人は数名ほどですね。現在慶応大学、環境情報学部4年生で、去年一年間シドニー大学にジェンダー学を学ぶため留学しました。今年、残り半年の大学生活を過ごし、大学院でジェンダーについての研究を続けたいと思っています。

-ニューサウスウェルズ大学で行われたバッド・フェミニストの著作ロクサーヌ・ゲイの講演会にて-

ジェンダー学へ興味を持ったきっかけ

留学:シドニー大学で専攻されたジェンダー学ですが、元々関心があったのでしょうか?
知尋さん:ジェンダーやフェミニズムについて、興味が湧いたきっかけは慶応大学入学後に参加した英語ディベートサークルでした。この英語ディベートサークルでは「Should pornography be banned? ポルノは禁止すべきか」など「性」について議論する機会が多くありました。私はうまく説明ができず、負けることが多く、悔しい思いをいっぱいしました。そして、ディベートに勝つために、ひたすらこれらの議題について調べました。

「ポルノはどういう風に作られるんだろう?」「ポルノ女優にはどういう人がいるんだろう?」など疑問に思ったことをすべて調べていくうちに、「これ面白いかも!」と興味が徐々に湧いてきて、「セクシャリティー」や「ジェンダー」、「フェミニズム」に辿り着きました。

さらに、このディベートサークルに参加することにより、性について、様々な問題意識を持つようになりました。日本では、普段から性について話す機会がほとんどないため、今まで、性について考える機会が少なかったんですよね。このディベートサークルに参加したことで、今まで考えてこなかった「性」について考える機会ができました。

-国際ガールズデー、Plan international JapanのユースグループG-SChooLのワークショップの様子-

なぜオーストラリアなのか

留学:なぜジェンダー学を学ぶためにシドニー大学を選ばれたのでしょうか?
知尋さん:私が学びたかったのは、日本に応用できるジェンダー学です。海外では、西洋のコンテクストでジェンダー学を学ぶことになる。オーストラリアは、アジアからの移民が多く、日本にも近いので、アジアのコンテクストを踏まえたジェンダー学を学べると思ったからです。

留学:では、シドニー大学でジェンダー学を勉強されてみて、驚いたことなどはありますか?
知尋さん:はい、二つあります。一つ目は、西洋のフェミニズム論に触れる機会が多かったこと。大学内で女性の権利を主張するデモが頻繁にありました。これを日本で行ったら、変な人だと思われて終わってしまうのではないのかと。この活動を、日本にどうやって取り入れたらいいんだろう?と悩みました。
二つ目は、私が勉強したかったことは、オーストラリアでは10年ほど前にブームが起きていたということ。現在オーストラリアでホットな話題といえば、LGBTIQです。去年、同性結婚が認められたことにより、より話題になりましたね。クラスメイトに、『知尋が勉強したい職場や社会での女性の地位向上などはオーストラリアで10年くらい前にブームになっていたことだよ』と言われました。もちろん、大学の授業で学ぶことも多かったですが、積極的に大学外のジェンダー系のイベントに参加して、違う視点から学ぶ機会を設けました。

-シドニーで行われた同性結婚に賛同するデモに参加した様子-

日本との考え方の違い

留学:オーストラリアのフェミニズムのイベントは日本とどう違いますか?
知尋さん「まず、日本ではあまりフェミニズムのイベントは開催されていません。最近話題の#metooムーブメントをきっかけに、少しずつ増えてきたと感じました。しかし、日本で、「フェミニスト」と名乗ると未だに過激なイメージを持たれやすいです。オーストラリアでは、多くのフェミニズムのイベントを参加しました。女性の体の自己決定権を訴えるアートなどを見て、こういう表現の仕方もあるんだと感心するばかりです。

-ちゃぶ台女子返しアクションののBystander Intervention勉強会の様子-

現在取り組まれている活動について

留学:現在、何かフェミニズムに関する活動に取り組まれていることはありますか?
知尋さん:現在セクシャルコンセントハンドブックというプロジェクトに取り組んでいます。セクシュアル・コンセント(性的な同意)とは、性的な行為への参加に対する積極的な意思表示を意味しています。若い人の性被害をなくすために、性において自分自身と相手の意思を大切にし、傷つけない・傷つかない性関係を築くための教材で、今年の大学新入生に配る予定です。

-セクシャルコンセントハンドブックの表紙撮影の様子-

留学:知尋さんが大事にされている価値観はなんでしょうか?
知尋さん:自分の考えを押し付けないことを大切にしています。人それぞれ、生まれ育った環境などによって、信念や価値観は全然違うと思います。常に、自分が正しいと思っていることに疑問を持つようにしています。

留学:ちひろさんの夢を教えてください!
知尋さん:日本のエマ・ワトソンになることです(笑)エマワトソンは日本では女優のイメージが強いですが、実はフェミニストとしても積極的に活動を行なっているんです。代表的な活動は男女平等を呼びかける「HeForShe」を発足されたこと。私も日本及び世界の女性支援・ジェンダー平等の実現に携わりたいと思っています。そのためには、色んな立場からフェミニズムやジェンダーの研究をしたいです。例えば、国際機関、NGO、マスメディアなどです。自分の話を世の中に聞いてもらえるには、やはり自分の専門をしっかりと学ばなければいけません。まずは、大学院に進学し、ジェンダー学の理解をより深くしていきたいです。

-2016年国際女性会議WAW! ユーステーブ〜若者が作りたいジェンダー平等社会とは〜にて-

留学:最後に若者へのメッセージお願いします!

知尋さん:やっぱりどんな大学、学部に入っても、留学するにしても、それ自体をゴールにするのではなく、そこで何をしたいのか。目的を持って、行動するべきです。そのためには、様々な活動に参加したり、人に話を聞いたりして、自分が興味を持っているものを見つけることが第一歩だと思います。

インタビュー:Ayaka Ho

オーストラリアへの留学準備のまとめはこちら▼▼

あわせて読みたい
【オーストラリア留学、ワーホリの準備リスト】失敗しない&節約できる準備マニュアル2019年版オーストラリアへ留学・ワーキングホリデーをする際、日本を出る前に必要な準備、手続きの流れについて、徹底的にまとめました。2018年版の最新情報で更新しています。...
LINE@で無料相談♪

留学知恵袋は騙されてしまう人を減らし、なるべく自分自身の力で準備できるような情報を紹介しています。

留学経験のあるスタッフがLINEで対応させて頂きますのでお気軽にご連絡ください。

LINE@友達追加