留学生のホンネ

日本人が上手く英語を話せたら、もっと日本の良さを海外に発信できる。ウーロンゴン大学留学、穴原莉奈さんインタビュー

「日本人が上手く英語を話せたら、もっと日本の良さを海外に発信できると思うんです。」と語ってくれるRina Anaharaさん。シドニーの街中から車で約2時間のところにある、ウーロンゴン大学へ留学しています。今回はRinaさんの留学経験談をざっくばらんに語って頂きました。


プロフィール
1995年生まれ。栃木県出身。群馬大学教育学部英語専攻4年。2015年に大学の春休みを利用してオーストラリア ウーロンゴン大学にて短期語学研修に参加。その後2017年7月より交換留学生として同大学へ留学。現地学生と共に大学で授業を受ける他、ボランティアや現地インターンシップ等にも参加している。


留学知恵袋編集部(以下:留学)今回はお時間を頂きありがとうございます。結構前から留学知恵袋へ留学メンターとして登録していただいていたのでついにインタビューさせて頂き嬉しいです(笑)

Rina Anaharaさん(以下:Rinaさん)素敵なオファー、ありがとうございます(笑)記事になるようなお話をできるか少々不安ですが、私でよろしければ喜んでお受けさせて頂きます!

留学:ありがとうございます。それでは早速ですが、簡単な自己紹介をお願いします!

Rinaさん:毎日大学に通って、現地の学生と一緒に授業に参加しています。専門である教育学に加え、言語学や国際関係学も勉強しています。4年次で卒業年度を1年伸ばして留学したということもあり、大学では個人またはグループでの研究やプロジェクトを中心とした専門性の高い授業を履修しています。授業外ではLanguage exchangeというサークルで他国籍の学生に日本語を教えたり、第2外国語として学んでいるスペイン語を教わったりもしています。オーストラリアで過ごした夏休みには、シドニーで約1ヶ月間行われていたSydney Festivalにボランティアクルーとして携わりました。普段は関わる機会のない現地の小さな子どもやお年寄りとも交流する機会が多く、刺激の多い毎日でした。さらにはシドニー空港でのインターンシップに参加し、留学生や観光客の方のインフォメーションデスクで英語での接客を経験しました。

Sydney Festivalのボランティアの写真

留学:なるほど!では、なぜオーストラリアに留学したんですか?

Rinaさん:初めてのオーストラリアは1年次の短期語学研修でしたが、その際は「海外に行ってみたい」という思いから正直、観光の延長のような気分で参加していました(笑)その後1年間の留学を決意した理由は、ウーロンゴンの街並みが大変気に入っていたことと、当時お世話になったホストファミリーに「いつかもっと英語を話せるようになってまた会いに来たい」という強い想いを抱いていたことです。他の国や他の大学に留学するチャンスもあったのですが、どうしてもウーロンゴンに行きたく、IELTSを受け続けていました。

留学:ウーロンゴンへの思いの強さということですね(笑)

はじめ来た時の印象はどうでしたか?

交換留学生として来てからは、前回の留学生活とは全く異なるライフスタイルになり始めは戸惑いました。短期研修では語学学校の所属だったので、英語が不十分でも周りが助けてくれたり、家に帰ればホストファミリーが支えてくれていました。今回は大学が運営している寮に住んでいますが、初めは他の学生と会話をすることすら怖くて部屋から出られずにいました…(笑)
平日5時になるとお店が閉まってしまうことがとにかく驚きでした。ご飯時でもフードコートが閉まっていることもよくありますし、ウーロンゴンには休日はそもそも営業していないお店も多いです。初めは不便で仕方ありませんでしたが、今では休日に昼間から楽しそうにビールを飲んでいるオーストラリア人の生き方が大好きです(笑)

留学:オージーのライフスタイルに染まりつつあるということですね(笑)

では実際に楽しかったことや嬉しかったことで印象的なことはありますか?

Rinaさん:オーストラリアに来て特に嬉しかったことが2つあります。
一つ目は私のJapanese familyとAustralian familyで一緒にホリデーを過ごせたことです。年末年始に家族が日本から旅行に来た際、お世話になっていたホスファミリーの元を訪ねました。ホストファミリーはご飯をご馳走してくれたり、ウーロンゴンの海や絶景スポットに連れて行ってくれたりと、私の家族を温かく歓迎してくれました。国籍や文化が違っても、ハート次第で人はここまで深く繋がることができるのだと実感しました。

ホストファミリーとの写真

2つ目は英語力に関することなのですが、留学前からTOEICを155点アップさせることができたことです。入学時よりTOEIC900点を目標に勉強していたのですが、リスニングと文法が苦手で点数がなかなか伸びませんでした。授業や日常で出会った知らない言葉や曖昧な文法、そしてネイティブの友達が使っていたこなれた表現をとにかく細かく記録にとって、何度も復習することで少しずつ点数を伸ばしました。オーストラリアに来て3度目の受験で910点を取ることができたので、次は満点を取るべく勉強を続けています。

留学:留学先の出会いは一生の宝物になりますよね。良い出会いがあると英語で交流する内容の密度が濃くなるので英語力UPにも繋がっていそうです。

それでは逆につらかったこと、悲しかったことで印象的なことはありますか?

Rinaさん:留学に来て3ヶ月目くらいに、友達と大きく衝突してしまったことです。大きな原因としては距離感の取り方に違いがあったことです。相手は私と長く一緒に過ごして、何でもお互い話したいという付き合い方を望んでいました。友人の基準が「相手のことをどれだけ知っているか」という価値観を持っていたようです。一方私は疲れていて部屋で一人でいたい時や、別の友達と過ごしたい時もありました。そこでわたしが自分の気持ちを上手く相手に伝えられたらよかったのですが…. なかなかNOとはっきり伝えることができませんでした。もともとNOと言うのが苦手な性格だった上に、せっかくの海外でできた友達を失いたくないという思いから、気づいたら相手に合わせるばかりで自分の意思を伝えられていませんでした。「ちょっと嫌そうな顔をしたら察してくれるだろう」というのは他の国では通用しないんですよね。相手は「リナがunhappyな顔をしてるから、もっといろんなことをしてあげないと」と考えていたようです。日本でもボランティアを通して外国の方と関わる機会を比較的たくさん作っていたため、自分は異文化理解ができる人だと心のどこかで思い込んでいました。改めて、異文化理解の難しさを目の当たりにした出来事でした。

留学:文化の違いを感じることは様々な場面でありますよね…そういった経験の積み重ねもまた留学の成長といえますよね。

それでは留学時に「これはこだわりだ」といえるようなこだわりは何かありましたか?

Rinaさん:私はこの留学において「出会いを大切にし、一人でも多くの人と関わること」を一つの行動の軸にしています。話好きな性格なので人と会話をすることで元気でいられますし、多くの人と話してみることで今まで知らなかったこと、気づかなかったことに出会うチャンスが増えると感じています。ボランティアやインターンシップに参加したのもそのような理由からでした。またたくさんの人と共に暮らす経験をするために、留学開始時から今までずっと同じ学生寮に住んでいます。日常的に世界中から来た120人以上の学生と触れ合う機会を持てるのは学生寮ならではの良さだと思います。現在は留学生活の集大成として、寮を代表してJapanese dayを企画しています。具体的には寮のみんなで折り紙を楽しむイベントの運営や、寮の夕飯に日本食メニューを追加する予定です。

寮のみんなでのパーティの写真

留学:素敵な考え方ですね!アクティブに動くことでより多くのチャンスが舞い込んでいるのだと思います。

では最後に…これからの展望をお聞かせください!

Rinaさん:この留学を通して世界への興味がさらに広がりました。可能であれば卒業までにまだ行ったことのないヨーロッパへ短期留学をしたいと考えています。また同時に日本を離れたことによって客観的に自分の国を見ることができ、日本の良さもたくさん見つけることができました。これはとても驚いたのですが、オーストラリアで’I’m from Japan.’と言うと、多くの人が「コンニチハ」と言ってくれます。多くの外国の方が日本に親しみを持ってくれているのだと嬉しくなりました。日本には世界一と言っても過言でないレベルのおもてなしの文化や、非常に質の良い製品を売っている会社がたくさんあります。日本人が上手く英語を話せたら、もっと日本の良さを海外に発信できると思います。まだ漠然とした考えではありますが、今後は自分の一生をかけて英語力を伸ばし続けつつ、同じように英語を学んでいる人のお手伝いができたら素敵だなと思っています。