へくしゅん!最近ずっと鼻がムズムズするよぅ
それはもしかしてオーストラリアの花粉症かもしれないよ
くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、頭痛、体のだるさなど、4人に1人が花粉症の症状を持つといわれる日本人にとって、春や秋は辛い季節です。
しかし日本だけではなく、留学生としてオーストラリアに滞在する人も花粉症になる可能性があることをご存知でしょうか?
オーストラリアの花粉症は草木の種類、地域ごとの特色など、日本と異なる点も多くあります。
また、花粉症に必須の薬やマスクはオーストラリアでも買えるのか、日本から専用の薬を持っていくことは可能なのかというのも気になるポイントです。
快適な留学生活を送るために、オーストラリアの花粉症事情を知っておきましょう。
・オーストラリアと日本の花粉症の違い
・オーストラリアの花粉症に効く薬
・日本からオーストラリアへ持ち込み可能な薬
アレルギー体質の人は特に、万全の対策で少しでも楽に花粉症シーズンを過ごしたいですね。
オーストラリア滞在の前に、花粉症になる人が多い地域や、対策方法を覚えておきましょう。
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オーストラリアの花粉症について
オーストラリアでは花粉症を「hay fever(ヘイフィーバー)」と呼びます。
オーストラリア政府のウェブサイトによると、オーストラリアの人口の約15%に花粉症の症状が見られるということです。
男性より女性に多く、特に子供やお年寄りよりも25〜44歳の年齢層に多いというデータもあります。
オーストラリア全土で報告されていますが、特に花粉症にかかる人の割合が高い地域は、
- オーストラリア首都特別地域(ACT)
- 西オーストラリア(WA)州
となっており、キャンベラやパースなどの都市があるエリアです。
逆に、花粉症にかかる人の割合が低い地域は
- クイーンズランド(QLD)州
- ニューサウスウェールズ(NSW)州
となっており、ケアンズ、ブリスベン、ゴールドコースト、シドニーなどがあるエリアです。
オーストラリアの花粉症の原因
オーストラリアの花粉症の原因は、野生の草や木、牧草の花粉で、メインのシーズンとなる春は9〜11月頃です。
人体の免疫系がアレルギーの元となる花粉に過剰反応(=アレルギー反応)を起こすことで、症状が出ることがわかっています。
日本では花粉症というとスギ、ヒノキ、ブタクサが有名ですが、オーストラリア政府は以下の植物に特に注意すべきとしています。
「草」の花粉
- 牧草(Pasture grasses)
家畜の飼育など農業が盛んなオーストラリアには、農場でたくさんの牧草を1年中育てています。
牧草の花粉は、野生の草よりアレルギー性が強いといわれています。 - カベイラクサ(pellitory weed)
緑の葉と赤い茎を持ち、道端や庭などで60センチくらいに成長し、小さな薄緑色の花を1年中つける雑草です。
オーストラリア南東部の都市部に多く、NSW州、VIC州、SA州、WA州、QLD州、TAS州で見られます。
アレルギー喘息を引き起こす草としても知られています。
- ブタクサ(ragweed / ambrosia)
日本でも花粉症の原因となるブタクサがオーストラリアにもあります。
特にオーストラリア東部と南部に多く、QLD州、NSW州、VIC州で見られます。
林や水辺、道端など、どこでも育ち、秋に黄色い花をつけます。 - アメリカブクリョウサイ(parthenium weed)
50センチ〜5メートルほどの茎の先端に、小さな白い花を1年中つけます。
QLD州、NSW州、北部準州(NT)でよく見られる雑草で、どこにでも生えます。
「樹木」の花粉
- シラカバ(silver birch)
白い樹皮が特徴のシラカバは、日本でもおなじみの木です。
オーストラリアでは、NSW州、ACT、VIC州、TAS州、SA州、WA州で9〜10月を中心に花粉が飛びます。
- オリーブ(olive tree)
食べておいしいオリーブの木も、実は花粉症の原因になります。
9〜11月にかけて、NSW州、VIC州、SA州で白い花をつけます。
- ヨーロッパナラ(English oak)
20〜30メートルに育つナラの木の一種で、ドングリが実ります。
NSW州、ACT、VIC州、TAS州、SA州で育ち、9〜10月が花粉のシーズンです。
- オーストラリアヒノキ(Murray pine / white cypress pine)
材木として利用される木で、最長20メートルほどに育ちます。
春と秋を中心に、NTを除くオーストラリア全域で花粉が飛散します。
このほかにも、オーストラリア固有種のボトルブラシの花なども花粉症の原因になります。
オーストラリアは国土が広いため、地域により生えている植物が違ったり、気候の違いで花粉の飛ぶ時期が若干異なったりします。
オーストラリアのアレルギー・免疫学研究機関「ASCIA」のウェブサイトでは、花粉症の原因になる植物について知ることができます。
オーストラリアの花粉症の季節・時期
オーストラリアで有名なアレルギー薬「ジルテック(Zyrtec)」のウェブサイトによると、各都市の花粉の季節は以下の通りです。
- シドニー、アデレード、キャンベラの草花の花粉の量は、春は全般的に中程度、夏に近づくにつれて多くなる。
- ダーウィンやパースでは、ほぼ1年中、草花の花粉が飛んでいる。
- メルボルンでは草花の花粉のシーズンが短く10〜11月だが、花粉の量は多い。
- 樹木の花粉は、オーストラリア全土で冬の終わりから春の初めに最も多い。
オーストラリアの花粉症の対策とおすすめの薬
見てるだけで目がかゆくなってきた。はやくどうにかして~!!!
オージーはこうやって対処しているよ
オーストラリアで花粉症になってしまったら、現地のファーマシー(ドラッグストア)やケミスト(処方箋薬局)で専用の薬を買うのが一番です。
日本と同じように、処方箋なしで買える飲み薬や、点鼻薬(鼻スプレー)、目薬などがそろっています。
ジルテック(Zyrtec)
オーストラリアでよく効く花粉症薬といえば「ジルテック」です。
ジルテックはアレルギー治療に使われる第二世代抗ヒスタミン薬という分類の薬で、ジルテックの主成分「セチリジン塩酸塩」は日本でも使われているので安心。
人によっては眠気を感じることもありますが、第二世代抗ヒスタミン薬の中ではジルテックは眠くなりにくいようです。
花粉症の初期から使えて、鼻水、くしゃみ、花粉による肌のかゆみ、気道の炎症などを抑えてくれます。
第二世代抗ヒスタミン薬は、効果が安定するまでに最低2週間かかり、症状がある間ずっと 継続して飲み続けることで効きます。
ジルテックは錠剤だけでなく、花粉症に効く鼻スプレーや目薬もラインナップしています。
実は日本でも販売されているので、ジルテックを日本へ持ち帰ることもできます。
日本の抗ヒスタミン薬
日本の市販薬をオーストラリアに持ち込む際は、持ち込み禁止成分に該当しないかを確認する必要があります。
ジルテックと同じ抗ヒスタミン薬はオーストラリアで禁止されていないため、
クラリチン、アレグラ、アレジオン、ザジテン、ゼスラン、ニポラジンなどの商品名で販売されている市販薬なら日本から持ち込めます。
処方薬の場合は、事前に医師に相談しましょう。
ただし、薬の持ち込みは3カ月分までが上限です。
参考:(オーストラリアの薬の持ち込みについて現在制作中)
マスクが買える場所
オーストラリアでは風邪などの場合も一般的にマスクをすることがありません。
マスクをするのは粉じん対策や医療など、非常に限られたシーンだけ。
そのため薬局などで日本のような使い捨てマスクは売られていません。
ただ、日本の100円ショップ・ダイソーのオーストラリアの店舗なら、使い捨てのマスクを購入できます。
まとめ
日本で花粉症持ちでも、オーストラリアの草木のアレルギーでなければ発症しないこともあります。
・オーストラリアの花粉症は地域により時期が異なります。
・花粉症薬は日本から持ち込みの場合は成分に注意。オーストラリアで購入も可能です。
オーストラリアで花粉症かな?と感じたら薬やマスクで対応して充実したオーストラリア生活を送りましょう!