「オーストラリアに長く安く滞在したい」という場合、学校に通いながら学生ビザで滞在するという選択肢があります。
英語圏で学びながら、日本ではできない経験を積んだり、スポーツをしたり文化を吸収したり……。自分の夢と両立しやすいコースを持つ、いわゆる「ビザ取り学校」なら、勉強だけに全ての時間を取られず、ワーキングホリデー期間が終わってしまった人でも、格安の学費で、働きながら通うことができます。
今回は、ビザ取り学校への留学の魅力に迫ります。
留学知恵袋-目次-
「ビザ取り学校」とは?
ワーホリや留学、旅行でオーストラリアを訪れたことをきっかけに、海外生活をまだまだ経験したいと考えるようになるのは珍しいことではありません。
しかし海外に長期滞在するにはビザが必要です。
観光ビザなら取得は簡単ですが、働くことができないため、生活費などの予算をたっぷり用意しなくてはなりません。
また、永住ビザや就労ビザは取得に時間がかかり誰でも取れるわけではないという難点があります。
そこで検討したいのが留学生のための学生ビザです。
学生ビザは年齢を問わず、オーストラリアの指定の学校へ通う目的を持つ外国人なら取得可能で、学校の種類もカレッジ(専門学校)、TAFE(職業訓練校)、大学などから選ぶことができます。
学校へ通うため学費やビザ代は当然かかりますが、学ぶ内容や学校によって料金や授業時間数は様々なので、自分の目的に合ったコースを選べば、低予算で余暇の時間をたっぷり楽しむという夢のような海外生活が可能です。
このように、学生ビザを取って勉強以外の時間を充実させたい人が通いやすい学校は、通称ビザ取り学校と呼ばれています。
授業時間が多く学費の高い大学やTAFEではなく、カレッジや専門学校を利用する人が多いです。
決して学校側がビザ取り学校と名乗っているわけではなく、学生は出席日数や課題をクリアする必要がありますが、低予算の学校に通う人の中には他に夢を持って活動をしている人も多いという傾向があります。
ビザ取り学校の特徴
一般的にビザ取り学校と呼ばれる学校の特徴は以下の通りです。
学費が安い
コースの内容によりますが、それぞれのジャンルの中で低価格の学校(カレッジ、専門学校)はビザ取り学校として活用しやすいです。以下は、学費(半年)の一例です。
- ビジネス、マーケティング系:約2,400豪ドル〜
- スポーツ、健康系:約3,000豪ドル〜
- 調理、デザイン系:約4,500豪ドル〜
(※6カ月の場合。ビザ代、入学金など別途)
多様なジャンルから選べる
学べるジャンルはネイルケア、ビューティーマッサージ、アロマセラピー、ホスピタリティー、フィットネス、IT、マネジメント、リーダシップ、ツーリズム(観光)など実に様々です。
勉強だけが目的ではないとしても、自分の興味のある分野や、日本に帰国してからキャリアに利用しやすいものを選ぶと、やりがいもあり途中で挫折しにくいでしょう。
授業のコマ数が少ない
出席必須の授業数が少ない分を補うため、課題の提出やオンライン受講などでカバーする形式の学校が多いです。学生ビザは本来、週20時間以上の出席をするコースに通う人だけに下りるビザですが、授業日数をカバーするシステムが整っている学校なら、週20時間の出席と同じとみなされるためビザが取得できます。
ビザ取り学校と呼ばれる学校の中には、週1〜3日程度の出席+課題提出(宿題)で学生ビザが下りる学校も少なくありません。
なお、語学学校は一般的に授業数の多いフルタイムの学校で学費も少し高いため、ビザ取り学校としては適さないようです。
期間を選べる
勉強する学科の種類・レベルにより、半年〜3年程度のコースを選ぶことができます。長く勉強するほど、高いレベルの修了資格が取れることになります。
必要な英語力
カレッジ、専門学校では「英語を学ぶ」ことではなく「英語で学ぶ」ことが前提となっています。
そのため、入学前に必要最低限の英語力が既に身についていることを証明する必要があります。求められる英語力は以下のレベルが一般的です。
- TOEIC:605点以上
- TOEFL:500点以上
- IELTS:平均5.5以上
これらの試験を受験したことがなくても、語学学校で「アッパーインターミディエイト(Upper-Intermediate)」以上のクラスに在籍していた、あるいは学校が独自に行う語学テストにパスすれば、入学を許可されるという例もあります。
まずは申し込み前に留学エージェントに確認してみましょう。
ビザ取り学校へ行く目的は?
ビザ取り学校へ行く人の中には、オーストラリア生活をのんびり満喫したいという人や、オーストラリアに住む恋人と婚約ビザや結婚ビザを取るまでの間に学校へ行く人など、様々な目的を持つ人がいます。
他にも、セミプロのサッカー選手やダンサー、ミュージシャンとして活躍する、学生ビザで許可された就労時間を使ってレストランやカフェでスキルを磨く、自分で起業したりボランティア活動をするなど、時間の使い方は十人十色です。
まずは自分がオーストラリアにどれくらいの期間滞在したいのか、そして何を経験したいかを考え、予算などについて留学エージェントに相談してみましょう。
もちろんすべて自分で手続きすることも可能ですが、ワーキングホリデービザから延長で学生ビザへ切り替える場合、学校へ通う目的などを英語で的確に移民局へプレゼンする必要があります。
その内容次第ではビザが降りないこともあるため、その手の学生ビザに関しては留学エージェントへ相談しましょう。
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