海外保険ってどうやって決めればいいのかな?
ワーホリの保険は20万円を超えるものもあるから絶対失敗できないよね!
「ワーキングホリデーの保険が高いんですが、なんとか節約する方法はないですか?」
多くのワーキングホリデー、留学予定の方から「海外保険を節約する方法」についてLINEでお問い合わせをいただいております。
実際にワーキングホリデーの保険について調べると20万円を超えるものも多く、どの保険が良いのかもわかりにくく、困っている人も多いです。
また、クレジットカードに付帯している保険についても間違った情報が広がっており、実際に適用されているはずがあれ…されてない?
なんてことに、実際に怪我をして病院を通う時になって気がついてももう遅いですよね。
この記事はなかなか長文になりますが、ワーキングホリデーの際の保険の選び方、節約方法について徹底解説していきます。
・海外旅行保険の選び方で10万円以上節約できる
・クレジットカード付帯保険で1年カバーする方法
・保険料を実質無料にする方法
それでは早速みていきましょう。
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ワーキングホリデーって海外保険に加入するべき?
「ワーキングホリデーの海外保険って必ず加入しないといけないの?」
こういった質問を多くいただきますが、保険へ加入しなくても渡航そのものは可能です。
しかし、ワーキングホリデーで何かしらの保険へ加入することは必須だと思います。
こちらに関しては完全に自己責任ではありますが、無保険で渡航していて万が一怪我や病気などのアクシデントが発生した場合、数十万円から数百万円かかってしまった。
こちらのような事例はしばしば見られます。
海外保険へ加入したくない人の理由
海外保険へ加入することを渋っている人の理由としては「高いから費用を抑えたい」といった理由がほとんどです。
エージェントに聞いたり、ネットで調べたりする海外保険は20万円以上かかるものだと思っている人も多いですが、うまく利用すれば6万円程度、自分で調べる力がありある程度のリスクを許容できる人であればほぼ0円で加入することもできます。
オーストラリアは治安の良い国ではありますが、病気、怪我をするリスクは皆平等にあります。
ワーキングホリデーで渡航する際には必ず保険へ加入しましょう。
という前提の元、この記事では海外保険について徹底解説していきます。
海外保険ってなに?
まず、海外保険ってなにしてくれるの?
という人向けにふわっと簡単に説明していきます。
海外保険とは、外国へ滞在中のアクシデント(怪我や病気など)によって発生した金銭的な負担をカバーしてくれる保険です。
留学、ワーキングホリデー中の病気や怪我の治療費、他人や物へ損害を与えてしまったときの賠償責任、持ち物の盗難に対しての補償などが含まれます。
また、保険の種類によっては飛行機の遅延や欠航に対する補償、スーツケースを紛失した際の補償など様々なオプションサービスがあります。
どの補償をどのくらい付けるのかによって保険の金額は大きく変わります。
学生ビザの場合
オーストラリアに学生ビザで滞在する場合、OSHC(Overseas Student Health Cover-海外留学生健康保険)に加入することが義務付けられています。
ほとんどの学校には提携している保険会社があり、OSHCの申し込み手続きは学校が代行してくれます。
年間費用は12ヶ月で大体400ドルから600ドルほどになります。
詳しくはエージェント、または学校へ問い合わせをしてみましょう。
補償内容ですが、病院内で治療を行うGP(一般医)での受診時には規定料金の100%、専門医などの院外治療では規定料金の85%がOSHCによってカバーされます。
病院内での医療費は規定料金の100%をOSHCが負担しますが、病院や医師から規定料金を超える請求があった場合は、その差額は本人負担となります。
そのため、学生ビザの人は追加で医療関連の補償をつけるメリットがあまりありません。
携行品補償(盗難)などの医療以外の補償を検討されている方はこの記事を読み進めてください。
フィリピン留学へ行く場合
3ヶ月以内(90日間)以内の短期留学の場合はクレジットカードの保険を複数枚持って保険の補償額を合わせましょう。
90日以上の滞在の場合、学校またはエージェントから案内してもらった保険へ加入しましょう。
フィリピン留学のエージェント選びは比較して決めることで余計な保険料の支払いなどを抑えることもできるのでこちらのサービスも合わせて見てみてください。
ワーキングホリデーの海外保険の種類
この選び方で10万円以上変わることもあるんだよ!
そんなに?後で後悔しないように慎重に選ばなきゃ!
まず、留学、ワーキングホリデーの際に適用される海外保険の種類は大きく分けて4種類あります。
- 日本の保険会社
- オーストラリアの保険会社
- クレジットカードに付帯する海外保険
一般的なエージェントの場合、無条件に「日本の会社」のみを勧めてくる場合がありますが、他のものも選択肢として提案してくれるのが本当の優良エージェントです。
ここの保険の選び方次第で10万円以上安くなることも珍しくありません。
日本の保険会社以外の手段も視野に入れて考えるようにしましょう。
日本とオーストラリアの保険会社は何が違う?
日本の保険会社は料金が高く、補償も手厚いですが、オーストラリアの保険会社は、料金は比較的安いが、補償は最低限といった傾向があります。
つまり、お金に余裕がある人は日本の保険会社、少しでも節約をしたい人はオーストラリアの保険会社の条件も見ながら自分に必要な補償は何なのか選ぶ必要がでてきます。
項目 | 日本の保険会社 | オーストラリアの保険会社 |
保険料 | 17万円〜26万円 | 5万4千円〜 |
契約期間 | 期間単位(日割りだと割高) | 1日単位 |
補償範囲 | 医療保険、個人賠責責任 | 医療保険、オプションで追加できる |
補償額 | 多い | 少ない |
日本語対応 | あり | なし |
加入 | 日本国内でのみ可能 | 日本国内、現地から可能 |
料金・補償内容の違い
安いのにはそれなりに理由があって、主な両社の違いはトラブルに対する補償があるかないのかというものがあります。
日本の会社の場合、一般的な「医療保険」の他に「個人賠償責任」というものがついているものがほとんどです。
・傷害沙汰をおこした
・物を壊してしまった
・ホテルの部屋を水浸しにしてしまった
・アパートや借用住宅の失火させてしまった
など「法律上の賠償責任を負った場合の保証」も含まれています。
また、日本の保険会社が高くなる傾向があるもうひとつの理由としては「携行品賠償」が含まれているからです。
「携行品賠償」は自分の持ち物が窃盗などの被害にあった際に適用される保険で、留学生、ワーキングホリデーの間で利用される補償として治療費、救援費用の次に多い項目となっています。
「医療保険」をメインでカバーしていて安い「オーストラリアの会社の保険」か、「個人賠償責任」「携行品賠償」までカバーしているが高い「日本の会社」、補償内容と金額を吟味してどちらを選ぶのかがとても大切になってきます。
詳しくは海外保険を選ぶポイントで解説していきたいと思います。
日本語サポートの有無
日本の保険会社は万が一の際に日本語で対応してもらうことができます。
しかし、オーストラリアの保険会社の場合は英語対応のみです。
英語力を事前につけていく大切さはこういった面の金額にも出てきますが、日本語サポートしてくれるサービスなどもあるので興味のある人は以下のページも見てみてください。
- 日本の会社の保険は補償が手厚い分、料金が高い
- オーストラリアの会社の保険は病気・怪我に特化していて料金が安い
海外保険を選ぶ重要なポイント
どんな時に保険が役立つかわかるかな?
う~ん。。。銀歯が取れた時っていうのは見たけど
海外保険を選ぶ際に重要なポイントはどんなトラブルに対して保険を適用したいのかという視点から選んでいく必要があります。
オーストラリアでワーキングホリデーをする際に起こりうる3大トラブルは以下の3つです。
- 病気
- 怪我
- 盗難
傷害死亡が3000万円〜など保険には様々な項目がありますが、傷害死亡に関しては死んだら元も子もないですし、他の使う可能性が低い項目についてあれこれ考えてもキリがありません。
つまり、病気、怪我、盗難をカバーできる保険を選んでいくことが重要になります。
次に実際に遭う確率を見ていきましょう。
海外で事故に遭う確率は27人に1人(2018年調べ)
JTB系列の保険会社ジェイアイ傷害火災保険では、毎年海外旅行保険の契約者の間での事故発生状況を『海外旅行保険事故データ』として毎年公表しています。
1位:治療、救援費用(46.4%)
2位:携行品損害(26.9%)
3位:旅行事故緊急費用(23.0%)
「治療、救援費用」「携行品損害」「旅行事故緊急費用」ってなに?
「治療、救援費用」「携行品損害」「旅行事故緊急費用」って何が含まれているの?
という人向けにジェイアイ傷害火災保険のサイトから抜粋させていただきました。
治療、救援費用 | ケガや病気による治療費用、救急車等の交通費や医療通訳費、入院した際に家族が現地に駆けつける場合の渡航費用、日本や第三国までの医療搬送費用等の補償 |
---|---|
携行品損害 | パスポート、スーツケースやカメラ、携帯電話等の手荷物の盗難や破損などの補償 |
旅行事故緊急費用 | 航空機の遅延や欠航、航空会社に預けた手荷物が現地に届かない等、予期せぬ偶然な事故により負担を余儀なくされた費用(交通費、宿泊費、食事代、身の回り品購入費等)の補償 |
海外旅行保険で最も事故件数が多い補償項目は「治療・救援費用」(事故発生割合46.4%、前年比△2.7%)で、ケガや病気による治療費用、救急車等の交通費や医療通訳費、入院した際に家族が現地に駆けつける場合の渡航費用、日本や第三国までの医療搬送費用等を補償します。
次いで多いのが「携行品損害」(事故発生割合26.9%、前年比△3.0%)であり、パスポート、スーツケースやカメラ、携帯電話等の手荷物の盗難や破損を補償します。
3番目は「旅行事故緊急費用」(事故発生割合23.0%、前年比+6.3%)であり、航空機の遅延や欠航、航空会社に預けた手荷物が現地に届かない等、予期せぬ偶然な事故により負担を余儀なくされた費用(交通費、宿泊費、食事代、身の回り品購入費等)を補償します。
上位3項目で、全体の96.3%に達しています。なお、この順位は、当社が「旅行事故緊急費用」を発売した2006年以降変動していません。海外旅行保険の最も重要な役割が、旅先でのケガや疾病の治療費等の身体に関わる補償であることは変わりませんが、手荷物の破損や航空機の遅延時等、様々なトラブルに対し海外旅行保険が利用されていることがわかります。(https://www.jihoken.co.jp/data/trouble.html:トラブルデータ参照)
オーストラリアではどうなの?
こちらのデータを見ると、意外と治療、救援費用以外でも保険のお世話になっているケースが多いように見えますが、実際に地域別で見てみてると、オーストラリアのあるオセアニアは治療、救護費用の割合が72.2%となっており、比較的治安の良いオセアニアでは窃盗などの被害が少ないことが分かります。
地域別に補償項目別事故件数を集計した結果、前年度に引き続き、地域による特徴が顕著となりました。
ヨーロッパへの旅行の場合、便の乗り換えのため、荷物の積み替えがある場合が比較的多く、スーツケースの破損が相次いでいます。また、周囲に対する警戒心が乏しい傾向のある日本人は、外国の犯罪者の目には「容易な標的」としてスリ等に狙われやすいといわれています。このような理由から、盗難被害も多数発生し、「携行品損害」の割合が多くなっています。
アジアは、地域により衛生環境が良好とはいえず、気候も日本とは異なります。このため、腹痛・風邪等の病気が発生しやすく、「治療・救援費用」の割合が多くなっています。(https://www.jihoken.co.jp/data/trouble.html:トラブルデータ参照)
このデータから分かるように、オーストラリアにおいては他の国よりも盗難の被害の心配が少なく、病気、怪我で保険を利用している人が多いことが分かります。
1位:治療、救援費用(72.2%)
2位:旅行事故緊急費用(16.6%)
3位:携行品損害(9.6%)
オセアニアでは実際にこんな感じのデータになりますね。
国別の事故の遭遇率は出ていないので、正確な数字ではありませんがオーストラリアは他国に比べて治安が良い傾向にあるので遭遇率は27人に1人よりさらに低い可能性があります。
そのため、オーストラリアへのワーキングホリデー、留学を検討する際の携行品損害の必要性はあなたのお財布事情次第になります。
オーストラリアの治安についてはこちらの記事でも紹介しているのでよかったらみてみてください▼▼
ワーキングホリデーにおいて海外保険を選ぶ際の重要なポイント
ここまでの解説を踏まえて大切なのは「自分にはどの補償が必要なのか」を見極めて選ぶことです。
- 治療、救援費用
ケガや病気による治療費用、救急車等の交通費や医療通訳費、入院した際に家族が現地に駆けつける場合の渡航費用、日本や第三国までの医療搬送費用等の補償
- 携行品損害
パスポート、スーツケースやカメラ、携帯電話等の手荷物の盗難や破損などの補償 - 旅行事故緊急費用
航空機の遅延や欠航、航空会社に預けた手荷物が現地に届かない等、予期せぬ偶然な事故により負担を余儀なくされた費用(交通費、宿泊費、食事代、身の回り品購入費等)の補償
- 節約したい人
自分に必要な補償を選んでオーストリア現地の保険会社 - 考えるのが面倒くさい人
手厚い補償や日本語対応のある日本の保険会社 - 保険料を0円に抑えたい人
クレジットカードに付帯している保険を利用する
(こちら後半で紹介しています。)
これらを踏まえて日本の保険会社とオーストラリアの保険会社にはどんな会社があるのかを見ていきましょう。
日本の海外保険会社4選
留学の海外保険の選び方についてはわかった!
続いて日本の保険会社を紹介していくよ
項目 | 日本の保険会社 | オーストラリアの保険会社 |
保険料 | 17万円〜26万円 | 5万4千円〜 |
契約期間 | 期間単位(日割りだと割高) | 1日単位 |
補償範囲 | 医療保険、個人賠責責任 | 医療保険、オプションで追加できる |
補償額 | 多い | 少ない |
日本語対応 | あり | なし |
加入 | 日本国内でのみ可能 | 日本国内、現地から可能 |
このように、日本の保険会社は全体的にサービス内容、補償内容も良く日本語で対応をしてもらうことができますが、「費用が結構かかります」。
それらを踏まえて見ていきましょう。
東京海上日動
●参考金額(1年)
208,110円~234,200円
日本の歴史ある大手保険会社です。
ジェイアイ傷害火災
●参考金額(1年)
157,870円~243,720円
AIG損保
●参考金額(1年)
246,560円~276,430円
保険TIMES
●参考金額(1年)
200,000円程度
オーストラリアの保険会社
続いてはオーストラリアの保険会社について見ていきましょう!
項目 | 日本の保険会社 | オーストラリアの保険会社 |
保険料 | 17万円〜26万円 | 5万4千円〜 |
契約期間 | 期間単位(日割りだと割高) | 1日単位 |
補償範囲 | 医療保険、個人賠責責任 | 医療保険、オプションで追加できる |
補償額 | 多い | 少ない |
日本語対応 | あり | なし |
加入 | 日本国内でのみ可能 | 日本国内、現地から可能 |
オーストラリアの保険会社はある程度の病気や怪我の補償はしっかりカバーしてもらえますが、盗難などの補償はオプションになるので、オプションを追加すると日本の保険会社とそこまで変わらない金額になってきます。
そのため、オーストラリアの保険会社を選ぶ場合は治療、救援費用を重視して選ぶと費用も節約できておすすめです。
1日単位でも加入できるのがオーストラリアの保険会社の大きな魅力ですが、この記事ではわかりやすく比較するために1年単位の大体の料金を記載しています。
ahm
●参考金額(1年)
$486.4(41,344円)程度
オーストラリア現地の保険会社の中で一番おすすめの会社です。
BUPA
●参考金額(1年)
$ 543.84(46,226円)程度
Medibank Private
●参考金額(1年)
$ 895.8(76,143円)程度
Allianz Global Assistance
●参考金額(1年)
708€(92,040円)程度
Uni-Care(ユニケア)
●参考金額(1年)
$1007NZ(75,525円)程度
クレジットカードに付帯している海外保険
ぼくのクレジットカードには海外保険がついてるって聞いたけどそれで大丈夫なのかな?
最近よく海外保険についてお問い合わせいただく中に「クレジットカードへ付帯する保険について」の質問が増えてきています。
実はクレジットカードにも「海外保険」がついてきており、ワーキングホリデー中に利用することができます。
クレジットカードの海外旅行保険の特徴は以下になります。
- 適用期間が90日間程度のものが多い
- 年会費無料のカードの場合、保険料も実質無料になる
- 保険が適用される条件がカードの種類によって変わる
- 補償内容は通常の海外保険より低くなる
基本的にはクレジットカードに付帯してくる海外保険の99%は90日間の期間が設けられているため、3ヶ月以上の海外滞在には向いていません。(一部クレジットカードを利用することで期間を1年に伸ばすことができます。やり方についてはこの記事の後半で紹介しています)
「自動付帯」か「利用付帯」などの適用条件
クレジットカードに付帯している保険には保険を有効にするための発動条件が存在しています。
まず、その付帯する条件には大きくわけて「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。
- 自動付帯…クレジットカードが発行された時点で適用されている
- 利用付帯…留学する際の交通費をそのカードで支払った際に有効になる
(飛行機やバスなどの公共交通機関の支払い)
自動付帯とは
自動付帯はクレジットカードを持っているだけで適用されます。
そのクレジットカードで1度も決済したことがなくても適用され、カード会社への連絡なども一切不要です。
また、渡航先にクレジットカードを持っていかなくても適用されます。(ただ緊急時にカード番号やカード会社の連絡先が必要になるので持っていきましょう笑)
年会費の未払いによる自動解約、クレジットカードの有効期限切れなどが挙げられます。
また、自動付帯と見せかけて一部補償内容は利用付帯となっているクレジットカードもあります。
補償内容が最高1億円のクレジットカードでも、自動付帯は最高5,000万円、利用付帯は最高5,000万円と分かれている場合があります。
この場合、交通費をクレジットカードで支払わなければ、補償額は自動付帯の最高5,000万円になるので注意しましょう。
利用付帯とは
利用付帯は旅行中の交通費やツアー代金をクレジットカードで支払うことで適用されます。
交通費の支払いは「旅行の移動費として飛行機や電車など公共交通機関の支払い」と定めているカード会社がほとんどですが、宿泊費の支払いで良い会社もあったり、事前にカード会社へ手続きが必要な会社があったりなど、会社によって利用付帯条件が少し異なるのが大きなポイントです。
ここが、ワーキングホリデーや留学の保険を調べている際によくわからなくなるポイントになるので、自分が利用する予定のカード会社の付帯条件の最新情報を確認するようにしましょう。
クレジットカードの保険は複数枚で補償額を増やしましょう
クレジットカードに付帯している保険の補償額は治療、救援費用が低い傾向にあります
保険の内容 | エポスカード | 東京海上日動のとあるプラン |
傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 | 1,000万円 |
傷害治療費 | 200万円(1事故の限度額) | 2,000万円 |
疾病治療費 | 270万円(1疾病の限度額) | 2,000万円 |
賠償責任 | 2,000万円(1事故の限度額) | 5,000万円 |
救援者費用 | 100万円(1旅行・保険期間中の限度額) | |
携行品損害 | 20万円(1旅行・保険期間中の限度額) | 30万円 |
傷害治療費や疾病医療費の額が有償保険と比べると低いことが分かります。
エポスカードは年会費無料のカードの中ではそれなりに補償額が高い部類になるので、他のカードだともう少し低めに見積もられます。
そこで、クレジットカードに付帯する保険は複数社のカードを持つことで、補償額を足し算で合わせることができます。
厳密に言うと、傷害死亡・後遺障害の補償は最も高い補償額が適用されますが、傷害治療費用、疾病治療費用、賠償責任費用、救援者費用、携行品損害費用は、全てのクレジットカードの補償額の合計額が上限となります。
そのため、各カード会社の補償内容をしっかり把握した上で、クレジットカードを複数枚持つだけで合計額を増やすことができます。
項目 | エポスカード | 楽天カード | 合算結果 | |
---|---|---|---|---|
保険期間 | 90日 | 90日 | → | 90日 |
条件 | 自動付帯 | 利用付帯* | → | それぞれ |
傷害死亡/後遺障害 | 500万 | 2000万 | → | 2000万* |
傷害治療費用 | 200万 | 200万 | → | 400万 |
疾病治療費用 | 270万 | 200万 | → | 470万 |
賠償責任 | 2000万 | 2000万 | → | 4000万 |
携行品損害 | 20万 | 20万 | → | 40万 |
救援者費用 | 100万 | 200万 | → | 300万 |
治療、救援費用は400万円〜600万円あたりで用意できると安心ですね
キャッシュレス診療つきのカードを選びましょう
有償で加入する海外旅行保険と同じように、クレジットカードに付帯している保険にも「キャッシュレス診療」「キャッシュレスメディカルサービス」というものが存在します。
キャッシュレス診療がついていない場合、自分で高額な医療費を立て替える必要があります。(例:100万円の医療費が発生した場合、先に自分で100万円支払わなければいけません。)
キャッシュレス診療がついている場合は保険会社から病院へ直接支払いが行われるため、あなたが病院に支払う金額は0円です。
大体のクレジットカードは「キャッシュレス診療あり」ですが、一部のオリコカードやJAL一般、ANA一般カードは対応されていないので注意してください。
- キャッシュレス診療ありの場合
病院へ行って診察を受けるだけ - キャッシュレス診療なしの場合
病院へ行って医療費を支払い、後から申請する
クレジットカード付帯保険で90日以上カバーする方法
「クレジットカードに付帯している保険だけで済ませられない?」
こちらも海外保険の節約を考えている人から良くいただく質問です。
結論から言うと、クレジットカードに付帯する保険を組み合わせることで1年間の滞在は可能です。
一般的にほとんどのクレジットカードに付帯する海外保険は90日間の期限がありますが、それらを時期をずらすことで360日適用させる方法です。
ただ、自分自身でいろいろなカード会社のルールを調べて把握する必要があるので、自分自身で調べる力がある人が自己責任の上、行うようにしてください。
クレジットカードの付帯保険で1年カバーする方法のデメリット
先に、この方法のデメリットから紹介していきます。
・クレジットカードを複数持ちできない期間の補償額が低くなる
・クレジットカードの付帯条件が適用されないことがある
クレジットカードは複数枚持つことで補償額を増やすことができるのですが、この方法に適したクレジットカードがそもそも少ない問題から、どうしてもクレジットカード1枚の補償のみの期間が生まれます。
そのため、有償保険よりも補償額が低く、ちょっとした病気などでは問題ありませんが、事故で搬送が必要になるケースや、手術が必要なケースの場合、補償額が足りません。
また、付帯条件が複雑で適用されなかったり、付帯条件を発動させるためのカード利用を失念してしまうなどの可能性もあります。
そのため、自分で調べる力がかなりあるなと自負する人は、自己責任でやってみましょうといった方法になります。
クレジットカードの付帯保険で90日間以上滞在する方法
用意するのは「自動付帯のカード1枚」と「利用付帯のカード3枚」、計4枚のカードです。
- 自動付帯のカード1枚(利用付帯でもOK)
- 利用付帯のカード3枚
日付 | クレジットカード付帯保険状況 |
---|---|
2020年1月1日 | 最初のカードに付帯している海外保険の適用が開始される。 |
2020年4月1日 (出発から90日) | 最初のカードの保険期間(90日)が経過したため、現地にて電車やバスの交通費を2番目の利用付帯カードで購入する |
2020年6月30日 (出発から180日) | 2番目のカードの保険期間(90日)が経過したため、現地にて電車やバスの交通費を3番目の利用付帯カードで購入する |
2020年9月28日 (出発から270日) | 3番目のカードの保険期間(90日)が経過したため、現地にて電車やバスの交通費を4番目の利用付帯カードで購入する |
基本的に利用付帯のカードでどんどん延長をしていく方法になります。
ただ、ここで注意しなければならないのが楽天カードは利用付帯カードとして有名ですが、楽天カードは延長目的として利用することはできません。
他にも利用できない利用付帯カードがあるので見ていきましょう。
※利用付帯のカードには延長できるものとできないものがある
この方法で注意しなければならないのが、利用付帯のカードはどれでも利用できるわけではない点です。
利用付帯のカードには出国前までに利用した時に、出国から90日間補償があるパターンと、渡航先で利用してから90日間補償があるパターンの2種類があります。
一部の海外旅行傷害保険を利用付帯するクレジットカードは、海外滞在中に交通費を支払った場合も、適用条件を満たさないと判断され、補償が発生しません。
・楽天カード
・楽天PINKカード
・楽天ゴールドカード
・楽天ANAマイレージクラブカード
・VIASOカード
・三菱地所グループCARD(VISA)
・To Me CARD Prime PASMO(VISA)
・タカシマヤカード
これらのクレジットカードは、日本を出国したタイミングのみ海外旅行傷害保険が適用されます。
また、アメリカン・エキスプレス・カードやアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード等のアメックスプロパーカードは、付帯する海外旅行傷害保険のうち、利用付帯分と自動付帯分で補償額が異なります。
このうち、利用付帯分は日本を出国する際のみ適用可能なため、海外渡航先の保険期間延長用に使うことはできないので、自分が利用する予定のクレジットカード会社の規約をよく確認するようにしましょう
付帯保険で90日間以上の滞在におすすめのカード
迷ったらこれ!!
90日間以上の滞在の組み合わせに利用するカードは以下のクレジットカードがおすすめです。
楽天カード(1番目としての利用)
- 利用付帯
- 年会費無料
- 海外キャッシング利用可
- 補償額も無料カードの中では良い
まだメインのクレジットカードを持っていない人におすすめなのは楽天カードです。
年会費は永年無料、ポイントの利率が非常に高く100円ごとに1ポイント付与、更にキャンペーンで倍率が加算されます。
これから新規で申し込む場合、5000~8000円分の楽天ポイントが貯まるのも嬉しい点ですね。
海外旅行保険の補償額も無料の一般カードの割には充実しています。
しかし、「利用付帯」のためオーストラリア行きの飛行機、または現地での交通機関の支払いを1回楽天カードで行う必要があります。
海外キャッシングももちろん可能でデフォルトで1回払いの設定になっています。
ただし念の為にショッピング枠について、【楽天カード / リボ枠の変更】を参考にしながら、お支払が1回払いになっている旨をご確認下さい。
審査も他のカード会社と比べると緩いので無職の場合でも通りやすいため、オーストラリアへ留学、ワーホリする際に最強の1枚と言っても過言はないでしょう。
エポスカード(1番目としての利用)
【エポスカード】のサイトはこちら
- 自動付帯
- 年会費無料
- 海外キャッシング利用可
- 補償額も無料カードの中では良い
(疾病治療費270万円、傷害治療費200万円) - 短期留学に使える(付保証明書を発行できる)
- 実店舗で申請すると即日手に入る
年会費無料の一般カードの中ではトップクラスの海外旅行保険の充実度を誇ります。
また、海外旅行保険は自動付帯なので、保険料上乗せのためのクレジットカードとしての利用におすすめです。
すでに1枚持っている人。楽天カードと合わせて利用する人におすすめの1枚です。
エポスカードのポイントはマルイでのショッピングはもちろん、アマゾンや楽天などのショッピングサイトでの利用にも使うことができます。
楽天カードの場合、ほぼ楽天系列での利用に限られますが、エポスカードは幅広いお店、サービスに利用できる点が大きなメリットです。
三井住友VISAクラシックカード(90日以降用)
- 利用付帯
- 初年度年会費無料、2年目以降年会費1,250円
- 海外キャッシング利用可
- 補償額が少し弱い
(疾病治療費100万円、傷害治療費100万円)
リクルートカード(90日以降用)
- 利用付帯
- 年会費無料
- 海外キャッシング利用可
- 補償額が少し弱い
(疾病治療費100万円、傷害治療費100万円)
セディナカードクラシック(90日以降用)
- 利用付帯
- 初年度年会費無料、2年目以降年会費1,000円
- 海外キャッシング利用可
- 補償額が少し弱い
(疾病治療費100万円、傷害治療費100万円)
セディナカードクラシックはVISA、Master、JCBの3つから選ぶことができ、カード会員一人につき1ブランドずつ保有することができます。
そのため、JCBはオーストラリア現地での使い勝手が悪いですが、セディナカードクラシックだけで最長270日に延長することが可能になります。
ワーキングホリデーの海外保険の節約方法
【留学知恵袋イチオシの保険の組み合わせ】
最初の90日 | 無料 | エポスカード+楽天カードの2枚組の付帯保険 |
---|---|---|
残り270日 | 約4万円〜 5万円 | オーストラリア現地の保険会社の保険 |
オーストラリアの現地の保険に365日加入するのを270日に抑えて最初の90日はクレジットカードの付帯保険をあわせ技で利用する方法が補償額もそれなりに安心できる額になるのでとてもおすすめです。
- 留学知恵袋おすすめ(年間4万円〜5万円)
クレジットカードの保険とオーストラリア現地の会社 - 節約したい人(年間5万円〜10万円)
自分に必要な補償を選んでオーストリア現地の保険会社 - 考えるのが面倒くさい人(年間20万円程度)
手厚い補償や日本語対応のある日本の保険会社 - 保険料を0円に抑えたい人(年間0円)
クレジットカードに付帯している保険を利用する
ここまで、かなり長文でワーキングホリデーの際の海外保険事情について解説してきました。
実際の細かい補償内容などは、各社へ問い合わせを行い、しっかりとしたプランを立てていきましょう。
オーストラリアの保険会社へ日本語のサポートや緊急電話サービス込みで受けたいという方はこちらのページで詳しく紹介しているので合わせて見てみてください▼▼
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